koji-xのヤマノススメ

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ヤマノススメ・ファーストシーズンの見どころ

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koji-x-yama.hatenablog.jp

前回のエントリでざっくりヤマノススメの魅力について紹介したので、今回はファーストシーズンのあらすじと見どころ、魅力をご紹介します。

あらすじ

インドア派で高所恐怖症の女子高生、あおいちゃんが、高校の入学式の日に幼馴染のひなたちゃんと再会し、一緒に山に登り始めるお話。

1話が正味3分(歌入れて3分半)しかなく、全12話ですので、1時間で全部観終わっちゃうんですが、ここに山の魅力、素敵な登山グッズ、再会した二人、子供の頃の約束、あおいちゃんの成長、二人の友情など、ヤマノススメの魅力がギュッと凝縮されています。

これから登山を始めたい人にもぜひ観てもらいたい作品。観ると山に登りたくなります。

私も山に関する知識は一切ありませんでしたし、そもそも登山に興味がなかったのですが、山グッズや登山に関する知識が、分かりやすく楽しく学べちゃうので、どんどん興味が出てきて、登りたくなるんですね。

作中に登場する山は、二人にとってとても重要な山になる天覧山、初めてあおいちゃんが企画した高尾山。どちらも初心者向けで、これなら自分も、と思えてきます。

山を通じて友達も増え、あおいちゃんが、これから広がっていくであろう自分の世界に想いを馳せるところで、物語は幕を下ろします。

見どころ

一合目 山だけはダメ!

冒頭のあおいちゃんはちょっと引くぐらい人付き合いが苦手なんですが、そこにちょっと引くぐらいグイグイ引っ張ってくれるひなたちゃんが現れて、登山計画を立てようと、家に連れてかれます。

ひなたちゃんがあおいちゃんの手を引っ張っていくというのは、ヤマノススメを象徴するものであり、後々まで重要なコンセプトとなっていきます。

後に、「おもいでプレゼント」でこのシーンが面白い伏線になっていたことが判明。

二合目 ふたりで行こう!

ひなたパパは登山の経験が豊富なので、遭難者も出てるから、いきなり難しい山はダメ、知識を身につけろと注意してくれます。

その流れで、庭にテントを出すシーン。高一の女子でも軽々持てるくらい軽いことが描かれています。最近のテントは軽いんですね。登山知識が一切ない私なんかはここで、びっくりしつつ興味が出てくるわけです。

テントで二人で寝転び、夕日を眺めながら、あおいちゃんは子供の頃の約束を思い出し、最初の、小さな決意をします。この後の彼女の成長の物語の第一歩となる、大事なシーン。ここは、作品のメインテーマである、子供の頃からの変わらない友情を描いたシーンでもあります。

このとき、一旦、あおいちゃんとの登山を諦めたときのひなたちゃんの表情は、なんというか、いいんですよ。とっても。本作のもうひとりの主人公であるひなたちゃんの内面が垣間見られる、重要なシーンでもあります。

三合目 登山って、命がけ!?

初の登山は、近所の天覧山。標高197m(山頂の看板では195mと記載)の低山ですが、劇中でそれを聞いたときに、

視聴者「低っ、もはや山なのかそれ?」

あおい「東京タワーの展望台より高い。ひい。」

というギャップが面白いところ。

この天覧山は、二人の初登山であるだけでなく、富士登山編の屈指の名シーンにも登場する、この作品を代表する重要な山になっています。

クッキングストーブでお茶を沸かすシーン。私はクッキングストーブなんてものがあるのも知らなかったので、新鮮でした。ゴトクをカチャカチャ広げるのが楽しそう。近場のハイキングでも、こうやって楽しめるんですねー。 

四合目 対決! 山料理!?

コッヘル(山用の小さな調理器具)で山ご飯を作る話。コッヘルという単語も知らない私からすると、大変ワクワクする回でした。

作中でもやってたように、庭で山ご飯っていうのも楽しそう。フリーズドライも試してみたい。山での楽しみの一つですもんねー。

下ごしらえやら準備やらをしながら、あおいちゃんが自分の心境の変化に気づき始めるのも見どころ。

五合目 シュラフって何?

あおいちゃんが楓さんと知り合う回。

楓さんから、あなたも山に登るの?と聞かれ、はっきりと、「登ります」と答えるのが印象的でした。あおいちゃんが、登山を、自分のやりたいこととして意識したシーン。

山から山へ、尾根を伝って山を歩くことを縦走ということや、シェラフの相場、機能について、わかりやすく学べました。

六合目 決めるのは、わたし!?

次に登る山について、楓さんに相談する話。

迷いながらも、勇気を出してメール。前回の楓さんとの会話で、はっきりとやりたいことを意識したから出来たことかもしれませんね。

二人で行動するための計画。一人の趣味が多かったあおいちゃんにとっては、おそらく初の行動計画だったことでしょう。

後に出てくる谷川岳も、ロープウェイで行ける場所として紹介され、また森林限界などの知識も身につく、頼れる楓さんの回。

七合目 デイパック、どれにする?

あおいちゃんがザックを買う話。いろんな種類のザックについてお勉強できます。

人見知りのあおいちゃんに、ひなたちゃんが彼女なりのアドバイスをしてくれる回でもあります。

八合目 高尾山に登ろう!

あおいちゃんが初めて企画した高尾山に登ります。

私も実際に登ってみましたが、劇中と同じ景色がいくつも見られて、楽しかったです。たった3分のアニメでも、ちゃんとロケしてくれてるんですよね。

パワースポットの宝庫ということで、いくつも有名なスポットが登場します。つい急いでしまうあおいちゃんに、ペースを守って登ることが大事と注意するひなたちゃん。結局バテてしまうんですが、自分のことを考えて言ってくれたことに気づき、お礼のプレゼントを購入。でも気恥ずかしくて渡せない……。と、あおいちゃんの心情を描いたシーンが続きます。

九合目 森の中で森ガール!?

あっという間に山頂に到着。二人でお弁当を食べる、私の好きなシーン。

お礼のプレゼントをずっと渡せないでいたあおいちゃんが、富士山を眺めていたら、ふと穏やかな表情になって、お団子のお礼と言って、渡せるシーン。

山を舞台にした作品ならではと思うんですよね。相手の気遣いに気づき、感謝し、それを素直に伝える。そういったことが山という舞台で表現されていて、とっても素敵です。

あと富士山見ながらもぐもぐしてるあおいちゃんが可愛いです。

そして下山。ここで本作品の天使である、ここなちゃんと知り合います。

十合目 降りるまでが登山!?

ここなちゃんの靴が壊れてしまったので、針金で修理して一緒に下山することに。

針金は、登山経験豊富なひなたパパが持たせていたアイテムの中の一つ。ほかにもガムテープやらタコ糸やら、多分高尾山くらいでは必要ないものもあるんでしょうけど、いつかテント泊とかするようになったら、必要になったりするんでしょう。

さて、中2にして飯能から高尾山まで一人で来る行動力、後に見せる驚異の体力といったハイスペックガールでもあるここなちゃんですが、ここでは天然ドジっ子妹キャラとして描かれています。

そんなここなちゃんを見て、自分がしっかりしないと、と決意するあおいちゃん。出会いを通して成長する、良いお話でした。

エンディング画の、二人に寄りかかられているあおいちゃん、いい表情です。

十一合目 明日はアウトドア!

河原でアウトドアする準備のため、あおいちゃんがここなちゃんを誘います。

ここで、前回知り合ったばかりのあおいちゃんに、パジャマパーティーのリクエストをする行動派のここなちゃん。さすがです。

ここなちゃんを待つ時のあおいちゃんの緊張の面持ちが可愛い。

ここでは、友達との他愛ない会話の良さを実感するあおいちゃんが描かれます。

一方、ひなたちゃんと楓さんは買い出し。ここで、ひなたちゃんの、あおいちゃんへの想いが、ほんの少しだけ吐露されます。いつも元気いっぱいのひなたちゃんの、こういう表情や声は、とってもグッとくるんですよねー。

二人の友情はこの作品のメインテーマであり、いつもあおいちゃんを引っ張ってくれるひなたちゃんの内面が、短い時間とはいえ描かれた、とても重要なシーンです。

可愛い女の子たちが仲良く登山する、というだけのアニメではなく、いつまでも見守っていたくなる暖かさが感じられる。それは、こういったシーンを丁寧に描いているからなんです。

あとエンディング画でここなちゃんの膝蹴りを食らってるうさぎのぬいぐるみが可愛いです。

十二合目 そして、次の景色へ 

飯能河原で楽しく遊ぶ4人。少し前までのあおいちゃんだったら考えられないことだったでしょう。

あおいちゃんがそれだけ成長したということですが、わずか12話でも、見ている側もそれがごく自然なこととして受け入れられるようになっている。こういうのも、一つ一つのエピソードが丁寧に描かれているから。

4人で星空を見上げながら、まだ見たことのない、広い世界に想いを馳せるあおいちゃん。その時は、一緒に頑張ってくれる仲間もいる。その景色を一緒に見られることを願って。

シーユーアゲイン!

十三合目 壁って怖くないの?

Blu-ray収録の特典エピソード。4人がボルダリングに挑戦するお話。高所恐怖症のあおいちゃんが頑張ります。二人の友情と、信頼し合うことの大切さを描いた感動のエピソード。

とかなんとか言ってますが、いわゆるサービス回ですありがとうございます。最初、ヤマノススメにこういうのはどうかとも思ったんですが、劇中では見えない裏側の部分を見せてくれてる感じもいいかなと思うようになりました。あざとい感じがしないのがいいんです。

エンディングテーマ

EDは、本編のあとのエピローグを一枚絵で表現したもの。なので、毎回絵が違います。特に高尾山下山のあと、電車で帰るシーン。ひなたちゃんとここなちゃんに寄りかかられてるときのあおいちゃんの表情がすっごくいい!

EDテーマは、スタッカート・デイズ。曲は編集で超短く仕上がってるんですが、イントロもサビも印象的で、ヤマノススメシリーズを代表する名曲です。

まとめ

ときにひなたちゃんに引っ張られながら、ときに自分の意志で、世界を広げ、それに挑戦していくあおいちゃん。ひとつひとつは他愛もないエピソードだけど、そこには彼女の想いと、それを支えてくれる友達との暖かさがあります。

応援したくなるとか、共感すると言うよりは、見守りたくなる感じがします。この辺は、視聴者の年代や、家族構成によって変わるかも知れませんね。

この子達の成長をずっと見ていたくなる、素敵なお話でした。

Blu-ray & CD

新装版が出ています。2013年のアニメです。

60分しかないので、ディスク1枚にまとまってて、サクッと観れてしまいます。

山のポーズが可愛らしいですね。

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テーマソング、スタッカート・デイズ。ヤマノススメといえば、シリーズ通してもやっぱりこの曲。このジャケットの絵、セカンドシーズンで動きます。

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