koji-xのヤマノススメ

ヤマノススメの魅力について少しでもお伝えするブログです。Amazonのアソシエイトとして、koji-xは適格販売により収入を得ています。

ヤマノススメ・おもいでプレゼントの見どころ

あらすじ

前半は、ここなちゃんにスポットを当てたお話。飯能の魅力と、お母さんとの思い出、具現化された天使の存在が描かれます。

後半は、ひなたちゃんにスポットを当てたお話。いつもあおいちゃんに対しては軽口叩いているひなたちゃんが、どれだけあおいちゃんのことを大事に思っているかが描かれます。

こちらがメインのお話です。そもそもジャケットがひなたちゃんメインですからね。乞うご期待。

見どころ

Present1 夏 ここなの8/31

終始ここなちゃんの愛くるしさで溢れた回。

セカンドシーズンの「二十合目 ここなの飯能大冒険」のように、飯能の魅力的なスポットを歩きながら、ここなちゃんの小さい頃の思い出が描かれます。

ここなちゃん、お参りするときにちゃんと帽子を脱いでるんですね。いい子ですね。

「〇〇なんて久しぶりです~」シリーズ。おそらく極上バームですかね。

極上バームは!そんなに!高くないから!たまに食べさせてあげて!

お母さんと二人でお風呂に入るシーン。浴槽が狭いので、二人は向かい合ってではなく、L字で入ってるところが細かい。狭いけど、二人で入るのがいいんです。

てるてる坊主がいい演技してました。最後はこの子の笑顔で締めくくられます。

母子の愛情を丁寧に描いた素敵な回でした。また、お母さんの裁縫技術が遺憾なく発揮された回でもありました。

ちなみにこのエピソードは、監督が総作画監督松尾祐輔さんに、「次のOVA、何が描きたいですか?」と聞いたところ、「ここなちゃんが描きたい」ということで決まったそうです。それこそすごいエピソードだと思うんですが、おかげでここなちゃんがいつにも増して可愛く描かれています。

Present2 秋 ひなたの10/28

作品のメインテーマである、二人の絆をメインに描いた、重要なお話。サードシーズンの前にこの話を入れてきたのはとっても良かった。

まあそういうの関係なしにひなたちゃんの可愛さ全開の回でもあります。

ついでに、ひなたちゃんのお母さん初登場の回でもあり、いつかそのご尊顔が拝見できる日が待ち遠しくあります。

ひなたちゃんの引っ越しのとき、どっちが泣いてたかという話で盛り上がる中、後ろにふじちゃんのぬいぐるみが描かれてるんですが、これ、芸が細かいんです。富士山編でひなたちゃんがあおいちゃんに買ってあげたぬいぐるみ。それもあおいちゃんがいないときに買ってるんですね。この回では、ひなたちゃんのあおいちゃんへの想いが描かれますが、そんな二人を見守るにふさわしいキャラクターです。

お風呂のときのひなたちゃんのワンカット、必見です。これはもう何も言うことありません。どんぐりを見つめながらの、思案顔、上気した頬、女性らしい体つき、何も言うことありません。必見です。髪をタオルで巻くのもちゃんと女の子らしさが出てるし、浴槽に体をもたれる姿勢もアンニュイな感じが出ていて、ほんと素晴らしい。何も言うことありません。必見です。

若かりし頃のひなたパパもちょっとだけ登場。そしてやっぱり娘への愛情がちょいちょいにじみ出てて、いいんですよね。

そして、先のエピソードでのここなちゃんとの絡みが入ってくる憎らしい演出。

今は達筆なひなたちゃんが、昔は字が下手だったことも、ストーリーに関係してくる奥深さ。

ちょっとした会話の背景にも、飯能の美しい自然が映っていて、見応えがあります。そりゃ聖地巡礼したくなりますわ。

ラストの、落ち葉に寝転がって笑い合う二人が最高です!

子供の頃もらったプレゼントを無くしてしまったという、内容的には他愛もないものなんですが、そういうところに人の温かみというか、友情の根っこの部分があるんですね。季節は秋ですが、とっても暖かいお話でした。

エンディングテーマ

おもいでクリエイターズ

OPやEDの絵はありませんが、タイトル画面とスタッフロールで流れるだけで、充分満足な素晴らしい楽曲。思い出という要素をもとに、友情や愛情を描いた今作品の世界観を、存分に楽しめます。

まとめ

しみじみ楽しめる、素敵な作品です。大事にゆっくり、丁寧に鑑賞したい。

2017年のアニメです。

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テーマソング、おもいでクリエイターズ。茶目っ気たっぷりで、綺麗で、楽しい。二人だけの世界。

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ヤマノススメ・セカンドシーズン新十三合目~二十四合目の見どころ

前回は、ヤマノススメ・セカンドシーズンの前半の見どころを解説しましたので、今回は、後半の新十三合目~二十四合目のあらすじと見どころ、魅力をご紹介します。

koji-x-yama.hatenablog.jp

新十三合目 不思議なホタルの物語

みんなでホタルを見に行くお話。ヤマノススメでは珍しく、ファンタジーいっぱいです。

ここなちゃんの博識ぶりと、底なしの女子力が発揮される回。

この回、前半が明らかにキャラデザが変わってるんですよね。でもそれが見慣れてくると、また味があっていいと言うか。

あおいちゃんを待っている時の浴衣姿のひなたちゃんが超かわいい。

珍しくひなたちゃんが怖がって、あおいちゃんの手を繋ぎに行くところが今回の最高の見どころ。

ホタルと星空との共演は大変美しかったです。

ここなちゃんが玄関のドアを開ける時の笑顔が最強に可愛いいです。

ラストで明かされる、ホタルのおばけ or 妖精の正体。冒頭でここなちゃんが、小さい頃よくお母さんと見に行ったというのが、伏線になっていたんですね。シナリオ的にも凝っていました。

最後のここなちゃんのほたるの歌は、反則的な可愛さです。何かの法律にひっかかるんじゃないか。

この回からエンディングテーマが、「スタッカート・デイズ」になるんですねー。懐かしの、編み物がスクロールするイントロから始まるのがたまりません。今回は超ショートバージョンではなく、普通のTVサイズ。曲の解説は、後述します。

十四合目 お母さんと霧ヶ峰

あおいちゃんとひなたちゃん、そしてひなたパパとあおいママの四人で、霧ヶ峰にハイキングに行く話。

今回も美しい景色が楽しめますが、今までの登山道と違って、開けた高原ですから、開放感が素晴らしいです。標高は2,000m近くあり、夏でも涼しいんですね。

ここの山ご飯のシーンはとっても美味しそうでした。ひなたパパがコッヘルで作ったラーメンを、二人で食べるシーン、いいですねー。

「教えて!!かえでさんコーナ~」では、霧ヶ峰のことが勉強できます。

ひなたパパが、あおいママに山のことを丁寧に教えて安心させるシーンが好きです。

娘が本当に好きなものを一緒に感じ、成長を実感するあおいママ。愛する娘を想う母親の複雑な心境が描かれた、素敵な回でした。

そしていよいよ、二人の思い出の山が明らかになり、一緒に登ることを決めます。

前回のキャストコメンタリーでも言及されていましたが、友だち同士で、お互いの父親と母親が一緒にお出かけとなると、ちょっと勘ぐってしまったりなんだったり。

十五合目 雨具の記憶 〜ねぇ、ゆうか。今なにしてるの?

中学時代の楓さんのエピソードが語られる貴重な回。

当時からバリバリ山に登っていた楓さん。友だちのゆうかちゃんは心配しますが、あまり真剣に取り合わず、山での怪我がきっかけで怒らせてしまいます。

考えてみれば、中学生の女の子がでかいリュック背負って、本格的な登山をするというのは、相当珍しいことなんですよね。

心配してくれる親友のために、どんな装備で、どんな計画を立てているのか、少し丁寧に説明してあげるべきだったのでしょう。

楓さんは、そんな友だちがどれだけ大切な存在であったことかに気づき、謝ります。

頼れるお姉さんである楓さんにも、支えてくれる親友がいて、そして今があるんですね。

この回では、そんな二人の友情だけでなく、ソロ登山を心から楽しんでいた楓さんが、自分の本当の気持に気づきます。それが今のあおいちゃんたちとの関係にも繋がっているんですね。

ちなみにサブタイにある、ゆうかちゃんが何をしているかについては、ラストで明らかになります。

十六合目 思いをうけついで

思い出の山、谷川岳には、ロープウェイがあり、高所恐怖症のあおいちゃんは不安でいっぱい。そんなあおいちゃんに、楓さんがアドバイスをくれます。

まずは一歩踏み出す。これはヤマノススメに共通するテーマのような気がしますね。

登山に先立ち、装備の確認。

中学時代の楓さんが、ゆうかちゃんと選んだ、思い出の雨具。それをあおいちゃんが受け取ります。

山が育んだ友情を、新しいことにチャレンジする後輩が受け継いていく、素敵な回でした。

あおいちゃんが楓さんにメッセージを打つとき、こんにちはの「こ」を入れたら「ここな」って出たとこが芸が細かかったです。

この回からオープニングが「毎日コハルビヨリ」、エンディングが「Cocoiro Rainbow」に変わります。エンディングでは、顔は全部は出ませんが、ほのかちゃんが初登場。ここから実際に登場するまでが長かった。。。

十七合目 高いところって、平気?

ひなたパパの凄まじい女子力が発揮される回。

みんなで武蔵丘陵森林公園で遊びます。東京ドーム65個分という、ハンパない広さ。スタッフはここもロケしたそうです。

前半は、公園で遊び、お弁当を食べます。すごく魅力的な公園で、天気のいい日にのんびりしたい!

後半は、ひなたちゃんが自分をここに連れてきた理由に気づいたあおいちゃんが、素直にありがとうを言います。なんてことない話なんですよ、これが。はしゃいで、転んで、笑って、背中合わせにありがとうを言う。でもいいんです、これが。こういうなんてことない日常に、感謝や友情や勇気が、散りばめられてるんです。

キャストコメンタリー

今回は、あおいちゃん役の井口裕香さんと、ひかり先輩役の儀武ゆう子さん。ひかり先輩が登場するのは次の回なので、ちょっとタイミングがずれてますが、実はファーストシーズンの第1回で、ちょい役で出演していました。

この二人、昔からの知り合いのようで、遠慮無用のハイテンションでトークが進みます。話聴いてるだけで笑ってしまう。

井口裕香さんとひなたちゃん役の阿澄佳奈さんで、代々木公園でお花見した話が面白かったです。あおいちゃんとひなたちゃんは、中の人は性格が逆なんですね。

十八合目 アルバイト、始めます!

あおいちゃんがバイトを始めるお話。

登山はお金かかるので。。。あおいちゃんが書いた登山予算を見ると、交通費だけで往復8,000円以上かかってます。山小屋の宿泊費が7,800円。高校生のお小遣いじゃ、どうもならんですわな。。。

実は小学生の家庭教師のバイトをしているひなたちゃん。稼いだお金で雨具を買ったとき、雨の中、庭を駆け回ったエピソードがあるんですが、そんな我が娘を見守る、ひなたパパの目が面白かったです。

というわけでケーキ屋さんでバイトを始めるわけですが、申込みの電話をする時の、あの緊張感!覚えがあるわー。四半世紀前にあんなことあったわー。やりたいことがあるから、頑張れるんだね。

しかもお店に行ったら、店長さんがこれから店を空けるので、いきなり接客を任される!最初のお客さんが来た時の、腹をくくる感じも良かったです。

バイト中にひなたちゃんが来た時の、あおいちゃんの表情は必見!なんだかんだで心配してきてくれたんでしょうけどね。

バイトが終わって、ホッとした感じも、すっごく懐かしい。

たった数時間のこの経験が、自分を大きく変える感覚。誰しも覚えがあるんじゃないでしょうか。

キャストコメンタリー

引き続き、井口裕香さんと、儀武ゆう子さん。前回以上に話が盛り上がります。正直爆笑しました。

ひかりさんと店長の関係を深読みする二人。

おふたりともバイト経験豊富で、バイト談義が面白かったです。

井口裕香さんは、スーパーのレジ打ちやってたそうで、声優が西友で働くという高度なボケをかましてました。そのバイト初日に貧血で倒れたそうです。中学生から声優やってたんですねー。

最後まで本編のケーキ屋の店長さんがあらぬ疑いをかけられていて、ひどい風評被害でした。まあ確かに、バイトの子に任せて店を空けるって、相当の信頼ですよね。

十九合目 宿題が終わらないよぉ

タイトル通り、宿題を終わらせる話。谷川岳の前にやることやらないとですね。

宿題やってなかったことに気づいたときの、デフォルメあおいちゃんは超必見!あおいちゃん、高校生にもなって虫取りしてたんだ。。。

ひかり先輩に対し、内心で毒づくあおいちゃん。キャストコメンタリーで、中の人たちの会話を聞いてるおかげで、このシーンがますます面白く感じられます。

ひなたちゃんに対しても、だいぶ毒吐いてますね。いいですね。

楓さんと一緒に宿題を進めようとするも、学業が疎かになっている様子で、当たり前のようにここなちゃんに頼ろうとして、電話をかけそうになる始末。普段の頼れる先輩ぶりが見る影もありません。このギャップと、あおいちゃんとの会話が、めちゃくちゃ面白いです。

結局、親友のゆうかちゃんに来てもらって、教えてもらいながら宿題を終わらせます。

教え上手なゆうかちゃんは、あおいちゃんから先生みたいと評されたことに嬉しそう。

笑える話もいっぱいの、楽しい回でした。

あと、ひなたちゃんの日焼けの跡ごちそうさまでした。

二十合目 ここなの飯能大冒険

ここなちゃんが、お母さんが誕生日プレゼントに用意してくれた登山靴を見つけてしまって、それを履いて飯能を歩き回ります。ここなちゃんの底なしの体力の秘密は、普段からこうやって歩き回っているからなのかも。

誕生日は翌日ですが、その日は谷川岳に登る日なので、家での誕生祝いは今日の夜することになっています。ていうか明日谷川岳だっつってんのに、一日中歩き回っちゃう体力。恐ろしい子……!

飯能の魅力的なスポットがたくさん出てきますが、なかでもトーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園は実に魅力的でした。ここなちゃんにぴったりのメルヘンチックな公園で、こんなスポットがある飯能市、羨ましいです。

夕暮れ時、ベンチに座るここなちゃんの横顔が美しかった。たまに大人っぽい表情を見せるのもこの子の魅力。

さて、夜になって家に戻っても、お母さんはまだ帰ってきてません。

お風呂での横顔のシーン、ほんのちょっぴりですが、寂しそうな表情に見えないこともない、微妙な表情。

そしてお風呂上がりに横になったときに見せる、もうちょっとだけ寂しそうな表情。

どちらもほんの一瞬の表情なんです。あまり弱いところを見せないここなちゃんの、内面が描写された数少ない貴重なシーン。

そのまま寝てしまったここなちゃんを、仕事から帰ってきたお母さんが起こします。このとき額に汗し、ほんの少しだけ息を弾ませているんですが、この微妙な息遣いで、お母さんが急いで帰ってきてくれたことを、ちゃんと理解してる。細かいけどここは、ここなちゃんの優しが描写された大事なシーン。お母さんの息遣いの演技が良かったです。

誕生日を一人で過ごした娘が、楽しそうに今日の出来事を話すさまを見る、お母さんの少し複雑な表情。この表情をどう読み解くのか。正解などないけれど、良い子に育ってくれた、だからこそ、申し訳ない、そんなふうに思っているんじゃないかな。

それでも、「今日はすっごく嬉しい一日だよ!」の一言に、お母さんは心からの感謝を娘に贈ります。

親子の愛情が目一杯込められた、素敵な回でした。

ちなみにここなちゃんの誕生日は8月11日ですが、後にこの日は、山の日に制定され、国民の祝日となります。

山の日の法案が可決されたのが2014年5月23日、その前に議員連盟で日付が決定したのが2013年11月22日。

ここなちゃんの誕生日は原作コミックの4巻に登場しているそうですが、その発売日が2013年5月11日。

なので、誕生日が山の日になったのは偶然か、あるいは、、、議員連盟の中に熱心なヤマノススメファンがいて、猛烈にプッシュしたのかも、なんて想像したり。

二十一合目 思い出の山へ

いよいよ谷川岳登山の日。

ひなたパパが優しく見送るシーン。二人の思い出を作った立役者が、ほんの1カットとはいえ出てきてくれたのは嬉しいですね。富士山登れたんなら楽勝だ、と言って励ます声がすっごく嬉しくて、好きなんです。

約束がかなっちゃったら、そのあとどうなるんだろう。前回のラストで、あおいちゃんがふと感じた不安を、ひなたちゃんも抱いていました。

二人の関係が変わったり、何かが終わっちゃったりしてしまわないか。そんな漠然とした不安。元気印のひなたちゃんがときおり見せるこういう弱さは、だいたいあおいちゃんに関係するものなんですよね。

でもあおいちゃんが二人の思い出のことを考えた計画を立てていることを知って、そんな不安は消えてしまいます。

土合駅の地下からの長い階段を登るシーン。楓さんとここなちゃんが先に行き、バテ気味の二人は一緒に登ります。子供の頃にも登ったこの階段を、二人の思い出を、二人だけで、一歩一歩噛み締めながら味わう感じが、すごくいいんです。

登山届を書く楓さん。そういうものがあるのをここで初めて知りました。住所に飯能市山乃進町とあったのがポイント。

谷川岳を望み、「いよいよだね」、と言うあおいちゃんに、「うん」と答える時のひなたちゃんの表情は、コマ送りして見る価値あり!

最初の関門であるロープウェイ。ここでようやくエンディングで出てきた女の子、ほのかちゃんの登場です。今回のエンディングから、ほのかちゃんの顔も全部出るようになりました。

このとき、ここなちゃんが、ぐんまちゃんについて話しているところがポイント。ほのかちゃんは群馬県在住なのです。

初期のあおいちゃん以上に無口なキャラですが、この子も、中学3年で一人で高崎市から山登りにきてるんですよね。行動力ハンパないです。

ひなたちゃんに手を引っ張ってもらって、ロープウェイに乗るも、やっぱり怖いあおいちゃん。ロープウェイは割とリアルに高さを感じる分、怖いのかも。

キャストコメンタリーで語られていましたが、この時のロープウェイの音は、スタッフが音ロケに行って、実際の音を収録したものだそうです。あおいちゃんがひなたちゃんに支えられながら恐怖を克服する大事なシーン、こだわりましたね。

ロープウェイを登った後、あおいちゃんが満面の笑みでひなたちゃんにお礼を言います。この時の、ひなたちゃんのハッとした表情は、果たしてどう読み取ればよいのか。あまりに素直にお礼を言われてビックリした、というのではない気がします。そのあと楓さんたちに抱きつくあおいちゃんをみている時の表情も、なにか意味深でした。

ひょっとして、一つ行程をクリアしていくごとに、終りが近づいていくたびに、二人の関係の何かが終わってしまうのではないか、との不安がよぎっているのかも知れません。 

リフトでもやっぱり怖がるあおいちゃんを励ましながら、そんな自身の迷いを振り切ります。

このとき、谷川岳は、子供の頃の約束、というだけでなく、二人のこれからの関係をより強固にする役割も果たしていたのです。

キャストコメンタリー

今回は、あおいちゃん役の井口裕香さんと、ひなたちゃん役の阿澄佳奈さん。お二人のトークはBlu-ray1巻ぶりです。

マイペースでしゃべるお二人。

阿澄佳奈さんの、姪っ子とプールに行ったら日焼けが消えない話に食いつく井口さん。さらっと水着はお姉ちゃんに借りたとおっしゃってましたが、どんだけ仲いいんだ。

二十二合目 ともだちになろ?

リフトを降り、いよいよ本格的に谷川岳登山開始。

この谷川岳の絶景、パノラマ感がものすごい!この描写は、富士山編を超えてると思います。

ロープウェイできっぷを拾ってくれたほのかちゃんに、積極的に話しかけるあおいちゃん。初期の頃とはまるで別人です。スーパー無口なほのかちゃんは、「いいえ」と一言、軽く会釈するだけでその場を後にします。

途中の休憩所でも出会いますが、やはりすぐに出発してしまいます。そんなほのかちゃを追いかけ、話しかけるあおいちゃん。あなた誰ですか状態。

無口と言うか人付き合いが苦手なようで、非常に接しにくい感じですが、あおいちゃんは戸惑いながらも一緒に登り、話を続けます。

ほのかちゃんはカメラ好きな子で、時折立ち止まっては、思い思いに風景やら動植物やらを撮影しています。景色を撮るために好きな場所に長く居たいから、歩くのが早くなっちゃうというセリフ。カメラ好きあるあるですね。

そうして好きな写真の話、山の話、ひなたちゃんとの約束の話をしているうちに、二人は仲良くなっていきます。ほのかちゃんの方から自己紹介をしてきたのが印象的です。あおいちゃんの朝日を見る約束の話を聞いて、朝、綺麗に晴れない日も多く、雲も出てきてるし、と言いつつ、でも、晴れるといいね、と言ってくれたほのかちゃん。

ひなたちゃんたちも合流してきて、自己紹介もそこそこに、また先に出発するほのかちゃん。人付き合いが好きじゃないタイプかな?と考えるひなたちゃんに、案外そうじゃないと思うよ、と返します。

出会ったばかりですが、好きなことについて話したり、晴れるといいね、と言ってくれたりした、そんな彼女の内面を、あおいちゃんは感じ取っていたのでしょう。

しばらくして雨が降り出します。ヤマノススメ初の雨登山です。雨具の回や雨の話がここで活きてきます。

ここでみんなからディスられるひなたちゃん。ここなちゃんの貴重な毒舌シーンも必見です。

今回泊まる山小屋は、子供の頃にも泊まった場所。二人はその時はしゃいでた自分たちのことを思い出します。ひなたちゃんが「明日、晴れるといいね」と、ポツリとこぼすんですが、この時の声と表情がものすごーーくいいんです。

いよいよ明日に迫った約束の時、二人は、その後のお互いの関係のことを想います。

この二人が何故こんなに不安になっているのか。それは、この約束が二人にとって、とても大事なことだから。

もっと子供の頃だったら、あるいはもっと大人になっていれば、こんなことで不安になったりはしなかったでしょう。

でも大人になりかけの二人は、人生の経験の少ない二人は、大事なものを失ってしまうような不安を感じてしまうんですね。

ラストは、雨の中撮影を続けるほのかちゃんで締めくくられます。優しい雨が、二人の想いを包んでいるようです。

キャストコメンタリー

引き続き、井口裕香さんと、阿澄佳奈さん。

意味もなく嘘をつこうとする二人。今日はふたりとも下着をつけてないそうです。しょうもないトークに笑いが止まりません。

二十三合目 約束

約束の山、谷川岳。セカンドシーズンのクライマックスです。オープニングはなく、非常に静かな雰囲気で始まります。

ここなちゃんの誕生日をサプライズでみんなで祝います。この時の山小屋のおじさん連中がすごくいいんですよね。お誕生日おめでとうの声に拍手をするのが暖かい。

バースデーソングに「岳人(がくじん)の歌」を歌うのも、すごく良かったです。素晴らしいアイディア。山小屋の主人や他のお客さんも、一緒に歌ってくれるのが最高に良いです。中高生の女の子たちが、山小屋泊、しかも渋い歌を歌ってるとなれば、おじさんたちも一緒に歌ってお祝いさせてもらえることを嬉しく思っていることでしょう。

ここからは、山小屋の静かなシーンがずっと続きます。

ファーストシーズン同様、終盤のこの場面で、ひなたちゃんのあおいちゃんへの気持ちが吐露されます。あいつが笑顔になってくれるなら、たとえそれが私のおせっかいだとしても。ファーストシーズンでそんな事を言っていたひなたちゃんですが、ほんとに喜んでくれてるのかな、と気になっていたんですね。そしてやっぱり頼れるお姉さんである楓さんが、ここでも素敵なアドバイス

一方のあおいちゃんは、ほのかちゃんと寝床で写真を見ながらお喋り。ほのかちゃんの写真に対する思いが語られ、また、「明日、晴れるといいね」。と言ってくれます。

あおいちゃんもひなたちゃん同様、約束がかなった後の二人の関係が不安で、それを素直に打ち明けます。そして視聴者みんながかけてあげたいと思った言葉を、ほのかちゃんが代わりに伝えてくれるんです。

そんなほのかちゃんにアドレス交換を申し込むあおいちゃん。この時のほのかちゃんの「うん」には、表情には表れない、恥ずかしそうな、でもとても嬉しそうな感情が込められていました。

二人で並んで寝るあおいちゃんとひなたちゃん。眠りにつく前の、この二人のささやくような会話。すごく好きな1シーンです。

「明日、晴れるかな」と話しかけるひなたちゃん。単純に、明日の天気を心配してるわけではありませんよね。子供の頃からの思い出の山。当然、そんな話を、雑談としてはするでしょう。ですが、この時のひなたちゃんの、静かにささやくような声、下ろした髪とあいまった、いじらしい表情。あおいちゃんはきっと、はっきりとでなくても、ひなたちゃんにも思うところがあるんだと感じていたのだと思います。だから、それを受けて、「わらかないや、でも、晴れるといいね」。ほのかちゃんがかけてくれた言葉を、お互いへの言葉として、かけるんですね。

夜明け前、山小屋の主人に見送らながら、ほのかちゃんと5人で山頂へ。

山頂で並んで立つ二人。この後どうしようか、とのあおいちゃんの問いに、ちょっと茶化した返事をするひなたちゃん。いろいろあった。けど、二人でここまで来た。二人の関係がこのあとどうなるかなんて、そんなこと不安に思う必要もないことに、ここで二人とも気づくんですね。

あのときと同じように手を繋ぎ、朝日が世界を照らします。ようやく一つの約束を叶えた、そんな二人の、新しい世界を祝福するように。

圧倒的に幻想的な世界に包まれながら、新しく友だちになったほのかちゃんを迎えて、最高に素敵な谷川岳編は幕を下ろします。

ここなちゃんの夢の中で、ムーマくんとぐんまちゃんの間に何があったのか。気になる可愛い寝言でした。

あと、ラストカット、たくさんの写真に混じって、「ほのかちゃんとの待ち合わせ!ひがはん!」とのメモが貼ってあるんです。素敵ですねえ!

スタッフオーディオコメンタリー

今回は、監督の山本裕介さん、脚本のふでやすかずゆきさん、アニメーションプロデューサーの向峠和喜さんです。

これまでの声優さんたちのキャッキャウフフな世界から一転、非常に落ち着いた大人のトークが繰り広げられます。いわゆる雑談的なものはなく、淡々と制作に関することが話されていきます。すごく面白いです。ファンなら絶対聞くべき。やっぱり睨んだ通り、スタッフの深い愛情によって支えられた作品なんですよ、これは。

いくつかピックアップすると、

ほのかちゃんが使ってるカメラは、富士フィルムから借りて、効果音も実際のものを収録したとのこと。

脚本家のふでやすさんはここなちゃん推しで、ここなちゃんを「完璧超人」と評していました。 

ここなちゃんの寝顔を見て、今までのキャストコメントタリーだったら「かわいー!」だったのが、スタッフコメンタリーだと、おじさんのボソボソ声で「かわいい」「かわいい」なのがめちゃくちゃ面白い!

枕元のふたりのザックが、寄り添ってるように並べてあるのがやらしいと言って盛り上がる山本監督。

谷川岳のシーンは、スタッフが実際に登った時系列で描かれているそうです。山小屋に泊まり、頂上でコーヒーを飲み、天気もそのまま。それしか写真が撮れないので、もし晴れなかったら、また登るしかなかったとのこと。凄いなー。

二人が頂上で手をつなぐシーンは、男性スタッフの二人が実際に手をつないだとか。

山本監督とふでやすさんが飯能に行った際、あおいちゃん達がよく集る象の前で、実際にアイスを食べてる男性がいたそうです。一部では飯能のアイスクリームの売上が上がっているとか。

大変面白うございました。

監督のスタッフに対する敬意もよく伝わってきた、素敵なコメンタリーでした。

二十四合目 さよなら、わたしたちの夏

友だちになったほのかちゃんを飯能にお迎えして、夏祭りを楽しむお話。ほのかちゃんは浴衣が死ぬほど似合います。

冒頭からよくわからない理由で喧嘩する二人。

花火大会が始まるまで、あおいちゃんは、ほのかちゃんに飯能を案内します。あちこち案内する中で、どこにいてもひなたちゃんとの思い出が溢れていることに気づき、仲直りすることにします。

一方のひなたちゃんは、あおいちゃんのバイト先のひかり先輩や店長さんから、あおいちゃんが自分のことを褒めていたことを聞いて、それをきっかけに仲直りをすることに。

それでもなかなか素直になれない二人。花火を見ながら、やっと仲直りできたのでした。

最後は、みんなであおいちゃんの家にお泊り。

喧嘩の原因がわからなくなってた二人。みんなの笑顔。「Cocoiro Rainbow」をバックに、ここから最高のエンディングです!

ラストカットは、思い出の山であり、二人の友情を象徴する山、谷川岳で買ったであろうキーホルダー。前半戦の最後は、日常の回で締められ、最後は金剛杖のカットでした。今回も日常の回で締められ、ラストは谷川岳のキーホルダー。こういうのヤマノススメっぽくていいですね。

ラストは思い出の写真たちで飾られます。

素敵なひと夏の思い出をありがとう!

シーユーアゲイン!

スタッフオーディオコメンタリー

引き続き、山本裕介さん、ふでやすかずゆきさん、向峠和喜さんです。

視聴者からはもっと山に登ってほしいとの要望があったそうですが、監督は体が持ちません、と笑っていました。

監督さんいわく、ヤマノススメは本当によく絵が動いてくれて、原画さんが自主的に絵を動かしてくれるのが有り難い。

ちょっとイケナイ話も飛び出します。

すすきの極上バームは本当に美味しいそうです。 

天覧山も実際に登って、富士山やスカイツリーが見えたとのこと。

お祭りのお面売り場のカット、天狗のお面が混じってる。指示なんかしてないのに、スタッフよくわかってるなーと感心する山本監督。そもそもあんな短いカット、まず気づかないです。

金魚すくいでここなちゃんがいろんな技を披露するシーン、監督の「何でできるんだろう?」に対し、「ここなちゃんなら、できる」と謎の信頼感を寄せるふでやすさん。

ラスト、あおいちゃんの家にみんなでお泊まりのシーン、ほのかちゃんは最初、ズボンを履いていない設定だったそうです。一応履かせる方向でいったとか余計なことしやがって作り直せませんか。

「ぬいぐるみを抱いているここなちゃんがいいですよね」、に対し、「ひとんちのぬいぐるみを」、と吹き出す監督。

最後のキーホルダーは、監督が谷川岳でお土産で買ってきたものだそうです。

一つ一つのなんてこと無いシーンが、すごくこだわって作られていることが伝わってきました。

いきなり百合目(笑) ヤマノススメ・ベストテン!

特典ということで、やりたい放題のバラエティーが展開されます。ヤマノススメの世界観を壊しかねないほどのギャグ回。でもこれが面白い。全部終わった後だから、こういうのもいいよね、という気になります。

見どころは、

天狗とここなちゃんとの空中戦。

アンドロメダまで行って、ナイスバディの体をもらいに行くほのかちゃん。自分でも何を書いてるのかわかりません。カメラで口元を隠すのが可愛い。

サンタコスの四人。問答無用で可愛い。

聖徳太子に毒舌を吐くあおいちゃん。もっと見たい。

そして最後のスタッフロールは、結構感動でした。12話であおいちゃんが再起するときにかかった曲、「駆け出す思い」をBGMに、ロケで撮影した写真が次々に出てきます。こういった物によって、ヤマノススメは作られてきたんだなと思うと、まさに感無量です。アニメの製作者たちの思いが伝わってきます。

スタッフオーディオコメンタリー

引き続き、山本裕介さん、ふでやすかずゆきさん、向峠和喜さんです。

もともと普段作っているアニメに比べて、ヤマノススメは抑えて作ったものなので、最後くらいは弾けようということだったそうです。

天狗の回に隠されたエピソードでは、ここなちゃんの秘められた過去が語られます。

一番の衝撃は、なんと、あおいちゃんとひなたちゃんのキャスティングは、最初逆だったとのこと。マジっすか。

最終回からの、これだったので、監督は、キャストのかたが白けたらどうしようかと心配だったとのこと。

井口裕香さん、聖徳太子に対する冷ややかな演技は、やりやすかったとのこと。

サンタコスの話。「サンタはいいですね、可愛いですね。」

ここなちゃんでまるまる一本の話があったが、ちょっと出すぎということと、尺が長かったということで、まるまるカットになったとのこと。もったいない!

最後は金剛杖の話。朝顔の支柱になっているあの杖で、いつかまた、富士登山に挑戦する日は来るのでしょうか。シナリオには、いつかエクスカリバーのように引き抜くと書いてあるそうですよ!

監督も、このまま登らないのは少し残念とおっしゃってました。

ということで、スタッフオーディオコメンタリーも大満足の出来でした。

まとめ

後半戦は日常回と谷川岳編に分かれた感じで、どちらも大変面白かったです。

ここなちゃんの飯能ガイド、お母さんといっしょの霧ヶ峰、アルバイトに宿題と、山に登らなくても全く退屈する話がありません。キャラクターもより掘り下げられていきました。

そして谷川岳。毎回、ものすごく丁寧な人物描写、圧倒的な背景描写、暖かいBGM。二人の思い出を描くに相応しい、素晴らしい回でした。

前半戦と合わせて、とにかくたくさん山に登るし、富士山編は見ごたえあるし、みんなとってもいい子で可愛いし、盛りだくさんで、一言で魅力を伝えるのは絶対ムリ!完成度の高い作品です。

オープニングテーマ

毎日コハルビヨリ

あおいちゃんとひなたちゃんのデュエット。友だちへの感謝をテーマにした、素晴らしい曲。アレンジがまた独特で、こういう曲はアニメでは珍しいんじゃないでしょうか。

この曲は是非、フルで聴いてほしいですねー。特にラストのサビの部分は素晴らしいの一言。

アニメーションも相変わらず可愛くて、すっごくおしゃれ。花びらが飛び散るカットは思わず声が出ました。

ジャケットはもう、センスの塊。ちょっと好きすぎて言葉で表現できない。

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エンディングテーマ

スタッカート・デイズ

ファーストシーズンでエンディングテーマとして使われてましたが、あちらは超ショートバージョン。ようやく普通サイズが聴けて嬉しかったです。

二人が仲良く手を繋いで楽しく歩いている、とっても微笑ましいエンディング。このジャケットの絵が動きます。天覧山から高尾山、二人が歩いてきた景色が、賑やかで楽しい背景で描かれます。

スタッカート・デイズ

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Cocoiro Rainbow

アニメーションの作画が物凄くレベルが高くて、つい見入ってしまいます。何度も見たくなるエンディングです。

ヤマノススメのテーマ曲は、基本的に登場人物であるあおいちゃん達が歌っているのですが、この曲だけ鳴海杏子さんが歌っています。もっとも、この方もファーストシーズンの頃からちょい役で何度も出ています。ていうか毎回出てるような。

劇中では夏が終わりますが、それに合わせたような曲です。雨上がりを思わせるような、涼やかで、ちょっと切なさも感じさせ、それでもまた明日、会えるのが楽しみになるような。

伸びやかで透明感のある声がとっても素敵です。

Cocoiro Rainbow

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Blu-ray

BOXが出ています。2014年のアニメです。

各巻ごとのタイトル画面も素晴らしい。ずっと流しっぱなしにしたいくらいです。お気に入りは1巻のあおいちゃんと、6巻のほのかちゃん。

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ヤマノススメ・セカンドシーズン新一合目~新十二合目の見どころ

前回は、ヤマノススメ・セカンドシーズンの見どころをざっくり説明しましたので、今回は、前半の新一合目~新十二合目のあらすじと見どころ、魅力をご紹介します。

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新一合目 テントに泊まろう!

お庭にテントを張って、みんなでキャンプをします。

あおいちゃんとひなたちゃんだけで、4人用のテントを組み立てるんですが、手順を一つずつ説明してくれるので、わかりやすいです。

飯盒をひっくり返す際、火傷しないようタオルでくるんでるシーンが印象的。単なる食事のシーンでも、こういう丁寧な描写があるといいですね。

夜、テントでみんなで歌う「岳人(がくじん)の歌」も良かったです。

朝方、あおいちゃんが文句を言いながらもひなたちゃんに毛布をかけてあげるシーンもも好き。

髪を下ろしたひなたちゃんをたっぷり堪能できる回でした。

キャストコメンタリー

Blu-rayに収録されているキャストコメンタリー。今回は、あおいちゃん役の井口裕香さんと、ひなたちゃん役の阿澄佳奈さん。お二人とも、地声が全く別人なんですねー。特に井口裕香さんはマジですかというレベル。「Re:ゼロから始める異世界生活」で、クルシュ役が井口さんだと知ったときに衝撃を受けましたが、なるほど納得です。すごい。

新二合目 富士山を見に行こう!!

ひなたちゃんがあおいちゃんへのサプライズとして、みんなで三ツ峠に登る企画を立てます。

飯能からだと距離もあるので、移動中の電車のシーンも長めにとってあります。そこで登山ルートについての説明もあり、これから登る人は参考になるでしょう。

三つ峠にある数々のパワースポットと、美しい自然が見どころ。

電車で爆睡したり、行き先を内緒にされて困惑気味のあおいちゃんがかわいい。

メガネを外した楓さんの可愛い寝顔が見れる貴重な回。

キャストコメンタリー

引き続き、井口裕香さんと、阿澄佳奈さん。お二人は十年来の付き合いなんですね。仲良く話していて、聴いてて面白かったです。

新三合目 山に登るということ

初の本格的な登山、三つ峠。標高は1,785m。

さすがに初心者では厳しい山行になるんですが、バテ気味なあおいちゃんを、登山の先輩でもある楓さんが、優しくサポートします。このときの励まし方がまた素敵なんですよね。頼れる素敵な先輩です。

登山用の折りたたみストックや、ジップロックに甘いものを入れておく工夫が勉強できる回。私もこれみてジップロック真似してます。

高所恐怖症のあおいちゃんにとって、関門である崖際の登山道。それを克服したあとのご褒美が素敵でした。苦労して登ってきて、靴が汚れてる描写も細かくていいです。

サプライズの結果がどうなったかは、ぜひその目で。

キャストコメンタリー

今回は、楓さん役の日笠陽子さんと、ここなちゃん役の小倉唯さん。二人でキャッキャウフフな感じで進行します。

新四合目 降りた後のお楽しみ!

ここなちゃんのナレーションで始まります。

ついに登頂成功。あおいちゃんが登山の楽しさ、山への想いに目覚めます。

下山の厳しさも描かれていて、下山の時のストックの使い方、下山時には膝サポーターが有効であることがお勉強できます。私もサポーター買いました。

上りのときに怖かった崖が、下りのときにはなんともなくなっていた、嬉しい成長も。

あと、下山した後みんなで温泉入りますありがとうございますそのバストは豊満であった。

温泉上がりの、休憩所でのんびりくつろぐシーン、いいですねー。登山の後だけに、これはたまらない。

夕方、旅愁を誘う帰りの電車で、みんなに心からのお礼を言うあおいちゃん。そしてもっともっと、こんな楽しい気持ちになってみたいと、強く願います。初の本格登山の山行を見届けてきた視聴者も、それを願っていることでしょう。

キャストコメンタリー

引き続き、日笠陽子さんと、小倉唯さん。1巻のお二人と違って、地声がキャラに近いので、違和感が少ないです。小倉さんは特に、ここなちゃん以上にゆるふわな感じでした。が、この方、ゴブリンスレイヤーで女神官役やってるんですが、ゴブリンチャンピオンに腕を食いちぎられるシーンの絶叫は特筆モノで、あまりに絶望的でマジで死ぬのかと思いました。怖かった。しばらくの間、ここなちゃんを見る目が変わってしまいました。

新五合目 ゆるして、あげない!

あおいちゃんとひなたちゃんが喧嘩する話。ヤマノススメの中でも、特に好きなお話の一つ。ちょっぴりシリアス、時々ギャグ、そしてハートフル。

素敵すぎるお話なんであらすじは書きませんが、あおいちゃんを怒らせちゃったひなたちゃんが頑張るお話。怒った理由も、頑張る内容も、仲直りのシーンも、全部素敵。

泣きそうな顔のひなたちゃんが超かわいいんです。

ここなちゃんの天然ボケと、謎のハイスペックも炸裂します。

それにしても、15分のアニメでこれだけのストーリーをまとめる、素晴らしい構成力!

新六合目 好きな事をするために

あおいちゃんがいよいよ富士登山を決意します。

「教えて!!かえでさんのコーナ~」では、山の気温について大事なことがお勉強できます。標高が100m上がるごとに気温が0.6℃下がるので、3,776mある富士山頂は、地表よりも22度も気温が低いのです。なので、夏でも冬用の装備が必要なんですね。

他にも、御来光光のために夜のうちから出発するので、ヘッドライトが必要なこと、岩をよじ登るために軍手が必須なことが学べます。楽しい。

今回の見所は、若かりし頃のイケメンひなたパパと、なんといってもあおいパパが登場するところ。超貴重な回です。ふたりとも声がいいんですよねー。

ちょっと厳しいあおいママと、優しくアドバイスをくれるあおいパパ。

娘を想う両親の愛情と、強い願いを叶えるために行動することの大切さが描かれた、素敵な回でした。

六・五合目 ブラノススメ?

Blu-ray収録の特典エピソード。うれし恥ずかしブラ選び、楓さんがメインの回です。ブラについてのいろんな知識が学べます意味あんのかこれ。

ひなたちゃんが言い放った「自分の胸に聞いてごらん」は名言でしたね。

あと楓さんのカップ数を聞いた時のここなちゃんの表情がめちゃくちゃ面白かったです。

ブラについて情熱を燃やすあおいちゃんと、ためらいがちな楓さんで、いつもと立場が逆転する面白い回でもあります。温泉であれだけ恥ずかしがってたあおいちゃんが別人のように。

あちこちにギャグが散りばめられながらも、最後は楓さんの素敵な決意で締められます。

新七合目 カワノススメ?

みんなで水着を着て水遊びするお話ありがとうございます引き続きよろしくお願いいたします。

あおいちゃんが可愛らしい感じで暴言を吐くところが見どころ。

吾妻峡(あずまきょう)の美しい自然が楽しめます。夏にああいうところで涼みたいですね。

Blu-rayの特典、スタッフオーディオコメンタリーにて、水着になろうとしたここなちゃんが動きを止めたシーンに、裏設定があったことが明らかに。

キャストコメンタリー

今回は、あおいちゃん役の井口裕香さんと、楓さん役の日笠陽子さん。お風呂やら水着やらの話が飛び出します。

ファーストシーズンは5分(正味3分)x12話の短さだったので、2回で収録したとのこと。

新八合目 素敵な思い出を

富士登山の登山計画をたてるお話。友だちみんなで集まって、行動計画をたてるのが楽しそう。

しっかりとした登山計画は絶対に必須です。

今回は楓さんが行動食の重要性について教えてくれます。食べないと、単にお腹が空くだけでなく、動けなくなるんですね。そのため、こまめにエネルギー補給が必要。

あと、買い物やトイレで使うため、小銭があると便利。

といった感じで、いろんな山の知識が学べる回です。

みんなでおやつの買い出しシーンは、遠足前みたいで楽しそう。ここでひなたちゃんが買う羊羹が、実は最後に重要な役割を果たすとは、誰も思いもしなかったでしょう。

日本最高峰に挑むということで不安を募らせるあおいちゃん。その気持を素直にみんなに話すと、優しく励ましてくれます。

三つ峠のときと同じく、山の先輩である楓さんの心遣いやアドバイスも素敵です。

みんなに支えられながら、新しい世界に挑戦するんですね。

キャストコメンタリー

引き続き、井口裕香さんと、日笠陽子さん。ミキサーでアボカドの種が粉砕できることが語られます。

井口裕香阿澄佳奈さんは一緒にピクニック行ったことがあるとのこと。

アフレコ現場の楽しさが伝わってくる楽しい回でした。

新九合目 初めまして、富士山

今回はあおいちゃんたちの超かわいいデフォルメキャラがたくさん出てきます。

5合目まではバスで行って、食事をしたりお土産を見て回ったりし、金剛杖を購入。

順調に登っていきますが、7合目以降は道も険しく、標高も高くなり、あおいちゃんの体調にも変化が。楓さんでさえすぐには気づかなかった、高山病の兆候です。

不安を感じさせつつ、次回へ。

新十合目 富士山って、甘くない…

ヤマノススメ屈指の、苦しい登山回。見た目に反して、決してゆるふわじゃないんですよ。この作品。自然は手強い。

崖をよじ登る箇所で金剛杖が邪魔になるシーン。自分が登るんなら、折りたたみのストックのほうがいいんでしょうけど、焼き印も押してもらいたいし、悩むところ。

空気が薄いことの大変さも度々描写されています。じっとしてても息が苦しく、歩いてるだけなのに、走ってるみたいに息が切れるんですね。ここなちゃんから、深呼吸と口笛が有効なことが学べます。博識。

8合目を前にして、あおいちゃんの高山病が悪化します。頭痛がおき、耳が遠くなり、8合目に着いた時点で完全に動けなくなります。

このあたりの描写、割とリアルらしく、見ていて辛さが伝わってきます。友だちの励ましに、顔を上げることも、言葉を返すことも出来ない。

楓さんの判断で、ひなたちゃんとここなちゃんたちを先行させます。

経験者を欠いた不安、友だちの容態の心配。それでも今は前へ。

二人は励まし合いながら登ります。夕闇が迫り、山風が轟々と鳴り響く。下は一面の雲海。この世のものとは思えない非現実感。このシーンの不安感が凄いんです。

一方のあおいちゃんは、一緒に行けない悔しさ、一向に良くならない頭痛への焦りに苦しんでいました。山小屋で休憩したあと、焦って出発しようとするあおいちゃん。悲痛な想いが伝わってきます。

そんなあおいちゃんを、楓さんは優しく諭してくれます。帰りのことも考えて、無理はしないことが重要なんですね。本当に素敵なお姉さんです。

無理はしないと何度も約束してきたけれど、ここで諦めるのは、辛い。

登頂できなかったこと、御来光が見れなかったこと、みんなで登れなかったこと。

単にここまでの登山を頑張ってきただけじゃない。お母さんを説得して、行動計画を立てて、バスや山小屋を予約して、不安を乗り越えて、それでここまで来てるんです。ここに至るまで、そういったことがずっと描写されてきたからこその、この辛さ。

外に出ると、満天の星空に天の川が。ファーストシーズンの最終回で、天の川を見たいと願ったあおいちゃん。離れたところから、ひなたちゃんも見ていましたが、感想は二人で違ったものでした。

辛すぎて早く帰りたいと願うあおいちゃん。頂上へ向かって懸命に歩き続けるひなたちゃん。

真っ暗な自然の闇、満天の星空、轟々と鳴り響く山風、世界を覆うかのような雲海。

いよいよ頂上間近です。 

新十一合目 もぉ、やだ!!

まるで地鳴りのような山風。列をなして歩く登山客。

ついに山頂へ。ほどなくして御来光です。

空と雲海に挟まれた隙間から、太陽が世界を赤く染めるその様は、まるで別の星の光景のよう。

同じ御来光を、あおいちゃんも見ていました。とても綺麗で、だからこそ悔しい。とても悔しい。泣きそうな声が、あまりに切ないんです。

高山病ってすぐには回復しないんですね。

このあたりからは景色に圧倒的されるシーンが続きます。

その後、ひなたちゃんたちは御鉢回り(火口を一周すること)をすることに。1時間半から2時間くらいで、疲れた体にこれはなかなかしんどい。

ですが、岩と雲と空しかない世界で、眩しい太陽と冷たい風が、とても心地よいのです。これは一度味わってみたい。

この富士山編では、ここなちゃんの底なしの体力が、いかんなく発揮されます。

一方、先に下山を開始するあおいちゃん。高山病になってからはずっと辛いシーンが続き、心の中で弱音を吐き続けます。声にも余裕がなく、楓さんと話すシーンではちょっとハラハラすることも。

この体調での下山は、相当しんどいはず。迷惑をかけてしまったいたたまれなさ、後悔、諦め。暗い感情に覆われていきます。

5合目に着き、バスに乗る前に、お母さんに電話するシーン。定期的に連絡をする約束でしたが、それが果たせていなかったので、ごめんなさいするんですが、お母さんからは、芯からの暖かい言葉が返ってきます。でも今のあおいちゃんには、それが素直に受け止められず、心の整理がつかずに混乱してしまうんです。

楓さんもお母さんも優しい。こんなに迷惑かけて心配かけてるのに、なんで?これも、大人になればわかることなんですが、思春期の不安定な心では、受け止めるのに時間がかかるのかも。

あまりに手痛い洗礼に、山が嫌いになってしまわないかと今後に心配を残しつつ、富士山を後にし、バスは走ります。

富士登山編、大変見ごたえがありました。

キャストコメンタリー

今回は、ひなたちゃん役の阿澄佳奈さんと、楓さん役の日笠陽子さん。気のおけない二人の楽しい会話が見どころ。

富士登山のロケで、監督はあおいちゃん全くと同じ状況になったそうです。お疲れ様です……。

あと縦走について間違った知識を披露する阿澄さんもお茶目。楓さんはそこツッコまないといけないとこじゃ。

新十二合目 Dear My Friend

セカンドシーズンでは一番好きな回。

タイトルの「Dear My Friend」は、ファーストシーズンのエンディング、「スタッカート・デイズ」の歌詞の一部です。センスの塊ですわ。

富士登山に挫折し、夏休みに入り、ぐったりと停滞するあおいちゃん。

ひなたちゃんとここなちゃんは、心配しながらも、そっとしておくことに。

ひなたちゃんがそよ風にふと振り向くと、天覧山が。

そんな折、あおいちゃんに、富士山頂から出された二人からの手紙が。ちょっと出かけてくる、とあおいちゃん。

気がつくと天覧山の麓に着いています。再開した二人が最初に登った山。

一歩一歩登っていくと、前より楽に登れている自分の成長と、山の楽しさを再確認できる。

優しい木漏れ日と暖かい音楽をバックに、ゆっくり歩いていきます。その中で、思い出の中にはいつもひなたちゃんが。自然の暖かさと、ひなたちゃんとの思い出の暖かさがリンクしているかのようです。

前回までの、厳しい富士山との対比。自然は厳しいだけじゃないんですよね。 

そして、頂上で、ひなたちゃんにばったり会います。

ちょっと元気のない声で、ひなたからのハガキに、天覧山って書いてあったから、ちょっと懐かしくなって。ひなたは何しに?と聞くあおいちゃんに、「散歩!偶然だね!」と答えるひなたちゃん。さも何でもありませんよとばかりに。

はてして偶然なんでしょうか?少し前のシーンで、ひなたちゃんがそよ風にふと振り向き、天覧山を目にするシーンがありました。日にちと時間は偶然だったかも知れません。ですが、行き先が天覧山だったのは、ずっとあおいちゃんのことを考えていたからこそ、と思えるんですよね。

そしてなんとなくその気遣いを察した様子のあおいちゃん。この微妙なやりとりは、初見では気づきませんでした。とってもいいシーンです。

この時点ではまだ声に元気がないあおいちゃん。

このあと、多峯主山(とおのすやま)に向かうつもりのひなたちゃん。そこは、あおいちゃんがまだ行ったことのない山。

一緒に行く?と言って、返事も聞かずに手を取って歩き出します。ファーストシーズンの一合目で、ひなたちゃんがあおいちゃんの手を取って、半ば無理やり引っ張っていくシーンが思い出されます。

また、二人で歩き出すんです。そして流れるスタッカート・デイズ!最高のシーンです!

初見のときは、スタッカート・デイズのロングバージョンは聴いたことなかったので、イントロでその曲だとわからなかったのですが、わかった時、おおっ!って声出しちゃいました。こういう意外性も嬉しかった。

一緒に走り出すあおいちゃんの声にも元気が戻ってきました。

そして多峯主山の山頂で、自分の正直な気持ちを伝えるあおいちゃん。辛かったこと、悔しかったこと。そして、また山に登りたいということ。それを聞いて、視聴者以上に喜ぶひなたちゃん。そっとしておいてあげよう、と言ってはいたものの、ずっと心配してたんですから。

弱い心を素直に伝えてくれたことも嬉しかったと思うんですが、その上で、また山に登りたいと言ってくれたことも、本心が伝わってきて嬉しかったんだと思うんですよね。

この天覧山のシーンからはずっと、あおいちゃんとひなたちゃんしか出てこないんです。二人の友情、二人の世界。Dear My Friend

富士山で手渡された羊羹を、二人で食べようとして爆笑されるあおいちゃん。このシーンもいいですねー。8合目で、ぐったりしたあおいちゃんに渡した時の、ひなたちゃんの声がすごく優しかったことが思い出されます。

ラストシーン、朝顔の支柱になっていた金剛杖。それを背景にした、最後のモノローグのセリフ。これは本当に本当に、本当に素敵です。

前半戦のラストを飾る素晴らしい回でした。

あと、炎天下の中頑張っていたむーまくんにも拍手。

キャストコメンタリー

引き続き、阿澄佳奈さんと、日笠陽子さん。

「ここなちゃんは妖精説」のくだりが面白かったです。

まとめ

やっぱり富士山編は凄い。自然の驚異が伝わってきます。また、それに立ち向かう子どもたちの頑張りにも感動します。 天覧山でのリスタートは、珠玉の名作。殿堂入り。この作品を決定的に好きになった回でした。

次回は後半戦、新十三合目~二十四合目の見どころをご紹介します。

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オープニングテーマ

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非常にデザインチックで、絵がすごくおしゃれで可愛い。素敵なオープニングです。曲は行進曲のように元気いっぱいで、登山を思わせます。たくさん山に登るセカンドシーズンに相応しい曲。

ジャケットでも、仲良し4人組の可愛さが爆発しております。

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エンディングテーマ

Tinkling Smile

ここなちゃん役の小倉唯さんが歌う、大変ポジティブで明るい曲。ここなちゃんが歌うのではなく、あくまで小倉唯さんが歌ってる感じですね。

あおいちゃんとひなたちゃんが背中合わせのカット、目線だけひなたちゃんに向けて、手を繋いでるシーンが超見どころ!

あまり俗な言葉は使いたくないものですが、あえて使わせてもらいましょう。

尊い……ッッッ!

あと髪を解いたここなちゃんがかわゆし。

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ヤマノススメ・セカンドシーズンの見どころ

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ファーストシーズンに引き続き、セカンドシーズンのご紹介です。

前シーズンでは、インドア派で高所恐怖症の女子高生、あおいちゃんが、入学式で幼馴染のひなたちゃんと再会し、山に登るようになりました。天覧山、高尾山、そして山のつながりで出来た友だち。1話3分半、全12話のなかに、ヤマノススメの魅力がギュッと詰まっています。

ぜひそちらからご覧頂いた上で、大幅にパワーアップしたセカンドシーズンをどうぞ!

あらすじ

季節は夏へ。

あおいちゃんが本格的な登山に挑戦したり、バイトを始めたり、舞台である飯能市の魅力が紹介されたり、楓さんやここなちゃんにスポットが当たったり。

1話15 分、24話に拡大され、盛りだくさんのシーズンです。テーマソングも5曲と、大幅に増えました。

なんと言ってもこのシーズン最大の見どころは、富士登山と、その後のあおいちゃんとひなたちゃん。

入念な準備、買い出しの楽しさ、心配する母親を説得する強さ、不安を分け合い、支えてくれる仲間との絆が描かれます。

富士山の圧倒的な自然に挑む4人。容赦のない高山病。ここの描写は、本当に辛そうで、役者さん(井口裕香さん)の演技も良かった。

そしてその後の天覧山での、ヤマノススメ屈指の名シーン。

手痛い挫折を味わい、停滞しながらも、少しずつ前を向くようになるあおいちゃんと、それを見守るひなたちゃんの友情が描かれます。前を向くきっかけになったのが、山から送られた親友からの手紙だったのがもう、たまらなくいい。

また山に登りたいって思えるようになったのは、ここまで仲間に支えられながら、成長してきたから。培ってきたものがあるから。いつも一緒にいてくれる親友がいるから。

そういう大事なことが、一つ一つ、なんてことのないシーンに、丁寧に丁寧に描かれていきます。

そして流れるスタッカート・デイズ。もう言うことありません!完璧です!

そしてもう一つの見どころであり、今シーズンのクライマックス。

二人の子供の頃の約束、思い出の山、谷川岳に登ります。原点とも言えるこの山で、ほのかちゃんという新しい友達ができます。これも何か象徴的ですよね。

ファーストシーズンと同じく、終盤のこの場面で、ひなたちゃんのあおいちゃんへの気持ちが吐露されます。そしてやっぱり頼れるお姉さんである楓さんが、素敵なアドバイス

一方のあおいちゃんは、ひなたちゃんとの関係がこの後どうなるのか、漠然とした不安をほのかちゃんに打ち明けます。そして視聴者みんながかけてあげたいと思った言葉を、ほのかちゃんが代わりに伝えてくれるんです。 

そんなほのかちゃんを飯能に招待して、物語は幕を下ろします。新しく加わった仲間と、また少し広がった世界に思いを馳せながら。

見どころ

さすがに24話分の魅力を伝えると長くなるので、今回は、前半戦と後半戦に分けて解説していきたいと思います。

次回は、前半の新一合目~新十二合目。富士登山編を含む、大変見どころのあるストーリーになっています。

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ヤマノススメ・ファーストシーズンの見どころ

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前回のエントリでざっくりヤマノススメの魅力について紹介したので、今回はファーストシーズンのあらすじと見どころ、魅力をご紹介します。

あらすじ

インドア派で高所恐怖症の女子高生、あおいちゃんが、高校の入学式の日に幼馴染のひなたちゃんと再会し、一緒に山に登り始めるお話。

1話が正味3分(歌入れて3分半)しかなく、全12話ですので、1時間で全部観終わっちゃうんですが、ここに山の魅力、素敵な登山グッズ、再会した二人、子供の頃の約束、あおいちゃんの成長、二人の友情など、ヤマノススメの魅力がギュッと凝縮されています。

これから登山を始めたい人にもぜひ観てもらいたい作品。観ると山に登りたくなります。

私も山に関する知識は一切ありませんでしたし、そもそも登山に興味がなかったのですが、山グッズや登山に関する知識が、分かりやすく楽しく学べちゃうので、どんどん興味が出てきて、登りたくなるんですね。

作中に登場する山は、二人にとってとても重要な山になる天覧山、初めてあおいちゃんが企画した高尾山。どちらも初心者向けで、これなら自分も、と思えてきます。

山を通じて友達も増え、あおいちゃんが、これから広がっていくであろう自分の世界に想いを馳せるところで、物語は幕を下ろします。

見どころ

一合目 山だけはダメ!

冒頭のあおいちゃんはちょっと引くぐらい人付き合いが苦手なんですが、そこにちょっと引くぐらいグイグイ引っ張ってくれるひなたちゃんが現れて、登山計画を立てようと、家に連れてかれます。

ひなたちゃんがあおいちゃんの手を引っ張っていくというのは、ヤマノススメを象徴するものであり、後々まで重要なコンセプトとなっていきます。

後に、「おもいでプレゼント」でこのシーンが面白い伏線になっていたことが判明。

二合目 ふたりで行こう!

ひなたパパは登山の経験が豊富なので、遭難者も出てるから、いきなり難しい山はダメ、知識を身につけろと注意してくれます。

その流れで、庭にテントを出すシーン。高一の女子でも軽々持てるくらい軽いことが描かれています。最近のテントは軽いんですね。登山知識が一切ない私なんかはここで、びっくりしつつ興味が出てくるわけです。

テントで二人で寝転び、夕日を眺めながら、あおいちゃんは子供の頃の約束を思い出し、最初の、小さな決意をします。この後の彼女の成長の物語の第一歩となる、大事なシーン。ここは、作品のメインテーマである、子供の頃からの変わらない友情を描いたシーンでもあります。

このとき、一旦、あおいちゃんとの登山を諦めたときのひなたちゃんの表情は、なんというか、いいんですよ。とっても。本作のもうひとりの主人公であるひなたちゃんの内面が垣間見られる、重要なシーンでもあります。

三合目 登山って、命がけ!?

初の登山は、近所の天覧山。標高197m(山頂の看板では195mと記載)の低山ですが、劇中でそれを聞いたときに、

視聴者「低っ、もはや山なのかそれ?」

あおい「東京タワーの展望台より高い。ひい。」

というギャップが面白いところ。

この天覧山は、二人の初登山であるだけでなく、富士登山編の屈指の名シーンにも登場する、この作品を代表する重要な山になっています。

クッキングストーブでお茶を沸かすシーン。私はクッキングストーブなんてものがあるのも知らなかったので、新鮮でした。ゴトクをカチャカチャ広げるのが楽しそう。近場のハイキングでも、こうやって楽しめるんですねー。 

四合目 対決! 山料理!?

コッヘル(山用の小さな調理器具)で山ご飯を作る話。コッヘルという単語も知らない私からすると、大変ワクワクする回でした。

作中でもやってたように、庭で山ご飯っていうのも楽しそう。フリーズドライも試してみたい。山での楽しみの一つですもんねー。

下ごしらえやら準備やらをしながら、あおいちゃんが自分の心境の変化に気づき始めるのも見どころ。

五合目 シュラフって何?

あおいちゃんが楓さんと知り合う回。

楓さんから、あなたも山に登るの?と聞かれ、はっきりと、「登ります」と答えるのが印象的でした。あおいちゃんが、登山を、自分のやりたいこととして意識したシーン。

山から山へ、尾根を伝って山を歩くことを縦走ということや、シェラフの相場、機能について、わかりやすく学べました。

六合目 決めるのは、わたし!?

次に登る山について、楓さんに相談する話。

迷いながらも、勇気を出してメール。前回の楓さんとの会話で、はっきりとやりたいことを意識したから出来たことかもしれませんね。

二人で行動するための計画。一人の趣味が多かったあおいちゃんにとっては、おそらく初の行動計画だったことでしょう。

後に出てくる谷川岳も、ロープウェイで行ける場所として紹介され、また森林限界などの知識も身につく、頼れる楓さんの回。

七合目 デイパック、どれにする?

あおいちゃんがザックを買う話。いろんな種類のザックについてお勉強できます。

人見知りのあおいちゃんに、ひなたちゃんが彼女なりのアドバイスをしてくれる回でもあります。

八合目 高尾山に登ろう!

あおいちゃんが初めて企画した高尾山に登ります。

私も実際に登ってみましたが、劇中と同じ景色がいくつも見られて、楽しかったです。たった3分のアニメでも、ちゃんとロケしてくれてるんですよね。

パワースポットの宝庫ということで、いくつも有名なスポットが登場します。つい急いでしまうあおいちゃんに、ペースを守って登ることが大事と注意するひなたちゃん。結局バテてしまうんですが、自分のことを考えて言ってくれたことに気づき、お礼のプレゼントを購入。でも気恥ずかしくて渡せない……。と、あおいちゃんの心情を描いたシーンが続きます。

九合目 森の中で森ガール!?

あっという間に山頂に到着。二人でお弁当を食べる、私の好きなシーン。

お礼のプレゼントをずっと渡せないでいたあおいちゃんが、富士山を眺めていたら、ふと穏やかな表情になって、お団子のお礼と言って、渡せるシーン。

山を舞台にした作品ならではと思うんですよね。相手の気遣いに気づき、感謝し、それを素直に伝える。そういったことが山という舞台で表現されていて、とっても素敵です。

あと富士山見ながらもぐもぐしてるあおいちゃんが可愛いです。

そして下山。ここで本作品の天使である、ここなちゃんと知り合います。

十合目 降りるまでが登山!?

ここなちゃんの靴が壊れてしまったので、針金で修理して一緒に下山することに。

針金は、登山経験豊富なひなたパパが持たせていたアイテムの中の一つ。ほかにもガムテープやらタコ糸やら、多分高尾山くらいでは必要ないものもあるんでしょうけど、いつかテント泊とかするようになったら、必要になったりするんでしょう。

さて、中2にして飯能から高尾山まで一人で来る行動力、後に見せる驚異の体力といったハイスペックガールでもあるここなちゃんですが、ここでは天然ドジっ子妹キャラとして描かれています。

そんなここなちゃんを見て、自分がしっかりしないと、と決意するあおいちゃん。出会いを通して成長する、良いお話でした。

エンディング画の、二人に寄りかかられているあおいちゃん、いい表情です。

十一合目 明日はアウトドア!

河原でアウトドアする準備のため、あおいちゃんがここなちゃんを誘います。

ここで、前回知り合ったばかりのあおいちゃんに、パジャマパーティーのリクエストをする行動派のここなちゃん。さすがです。

ここなちゃんを待つ時のあおいちゃんの緊張の面持ちが可愛い。

ここでは、友達との他愛ない会話の良さを実感するあおいちゃんが描かれます。

一方、ひなたちゃんと楓さんは買い出し。ここで、ひなたちゃんの、あおいちゃんへの想いが、ほんの少しだけ吐露されます。いつも元気いっぱいのひなたちゃんの、こういう表情や声は、とってもグッとくるんですよねー。

二人の友情はこの作品のメインテーマであり、いつもあおいちゃんを引っ張ってくれるひなたちゃんの内面が、短い時間とはいえ描かれた、とても重要なシーンです。

可愛い女の子たちが仲良く登山する、というだけのアニメではなく、いつまでも見守っていたくなる暖かさが感じられる。それは、こういったシーンを丁寧に描いているからなんです。

あとエンディング画でここなちゃんの膝蹴りを食らってるうさぎのぬいぐるみが可愛いです。

十二合目 そして、次の景色へ 

飯能河原で楽しく遊ぶ4人。少し前までのあおいちゃんだったら考えられないことだったでしょう。

あおいちゃんがそれだけ成長したということですが、わずか12話でも、見ている側もそれがごく自然なこととして受け入れられるようになっている。こういうのも、一つ一つのエピソードが丁寧に描かれているから。

4人で星空を見上げながら、まだ見たことのない、広い世界に想いを馳せるあおいちゃん。その時は、一緒に頑張ってくれる仲間もいる。その景色を一緒に見られることを願って。

シーユーアゲイン!

十三合目 壁って怖くないの?

Blu-ray収録の特典エピソード。4人がボルダリングに挑戦するお話。高所恐怖症のあおいちゃんが頑張ります。二人の友情と、信頼し合うことの大切さを描いた感動のエピソード。

とかなんとか言ってますが、いわゆるサービス回ですありがとうございます。最初、ヤマノススメにこういうのはどうかとも思ったんですが、劇中では見えない裏側の部分を見せてくれてる感じもいいかなと思うようになりました。あざとい感じがしないのがいいんです。

エンディングテーマ

EDは、本編のあとのエピローグを一枚絵で表現したもの。なので、毎回絵が違います。特に高尾山下山のあと、電車で帰るシーン。ひなたちゃんとここなちゃんに寄りかかられてるときのあおいちゃんの表情がすっごくいい!

EDテーマは、スタッカート・デイズ。曲は編集で超短く仕上がってるんですが、イントロもサビも印象的で、ヤマノススメシリーズを代表する名曲です。

まとめ

ときにひなたちゃんに引っ張られながら、ときに自分の意志で、世界を広げ、それに挑戦していくあおいちゃん。ひとつひとつは他愛もないエピソードだけど、そこには彼女の想いと、それを支えてくれる友達との暖かさがあります。

応援したくなるとか、共感すると言うよりは、見守りたくなる感じがします。この辺は、視聴者の年代や、家族構成によって変わるかも知れませんね。

この子達の成長をずっと見ていたくなる、素敵なお話でした。

Blu-ray & CD

新装版が出ています。2013年のアニメです。

60分しかないので、ディスク1枚にまとまってて、サクッと観れてしまいます。

山のポーズが可愛らしいですね。

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テーマソング、スタッカート・デイズ。ヤマノススメといえば、シリーズ通してもやっぱりこの曲。このジャケットの絵、セカンドシーズンで動きます。

スタッカート・デイズ

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ヤマノススメのブログ開設

koji-x.hatenablog.jp

メインで書いている上のブログとは別に、アニメ「ヤマノススメ」について書くブログを開設しました。

私の人生において最も重要で、心から愛すべき作品となったヤマノススメの魅力を、少しでもお伝えできればと思います。

多少はネタバレもあるので、未見の方はぜひ、ファーストシーズンから御覧ください。人生変わるかどうかはわかりませんが、60分で素敵な世界に連れていってくれると思います。

ヤマノススメのテーマ

ヤマノススメは、女子中高生が登山を楽しむ姿を描いたアニメ作品です。

一見、登山がテーマと思わせておいて、さにあらず。様々な山を舞台に、主人公のあおいちゃんの成長と、登山を通じて出会った友達との友情、そして何より、メインテーマである、幼馴染のひなたちゃんとの絆を描いた作品なのです。

このブログでは、それらのテーマを軸に作品の解説をしていきたいと思います。

舞台

舞台は埼玉県飯能(はんのう)市。自然豊かな街で、劇中では街の様子が詳しく描かれています。飯能市でも、アニメの舞台となったことをウリにして、各種イベントが行われています。

登場人物

あおい

本作の主人公。高1。インドア派で高所恐怖症、対人関係も苦手と、ちょっと心配になってしまう性格だが、本人は一人の趣味を楽しんでる様子。

ひなた

あおいの幼馴染であり、親友。高1。父親の影響で山が大好き。引っ越しであおいとは疎遠になっていたが、高校入学式で再開、登山に誘う。シリーズの最重要人物。

あおい達と同じ学校の高2。単独で本格的な登山もする経験者で、頼れる先輩。意外にも最初の出会いでは、あおいにシェラフのチョイスのアドバイスを求めていた。

ここな

中2。天使。明るく天真爛漫、女子力高し。割と積極的な性格で、知り合ったばかりのあおいに、パジャマパーティーのリクエストをする。

ほのか

セカンドシーズンの終盤から登場。中3。この子だけ群馬県高崎市在住。登山とカメラが趣味。物静かで一人で行動することが多いので、あおいに似た性格かと思いきや、サードシーズンからは意外な一面が。

とまあ、メインキャラはこの5人で、主にあおいちゃんとひなたちゃんを中心に話が進みます。 

特徴

詳細なロケ

昨今のアニメでは、舞台となる実在の街をロケして、劇中に出すことはよくあるらしいですが、ヤマノススメでも、飯能市の様々なスポットがさり気なく描かれています。
そういった劇中に出てきたスポットを巡ることを聖地巡礼と称したりしますが、この作品では特に、登山のシーンが見どころなので、スタッフも実際に登山してのロケを行っています。セカンドシーズンでは富士山や谷川岳など、本格的な登山をすることが多いので、かなり大変だったようです。つまり巡礼する側もそれなりの準備が必要になるわけですね。

市や企業とのコラボ

飯能市では、作品の舞台となっていることから、ウェブページにて、ヤマノススメの紹介ページや、ラッピングバスの紹介ページを掲載しています。

 

www.city.hanno.lg.jp

また、毎年恒例のウオーキングイベントで、ヤマノススメとのコラボ企画も行われています。

西武鉄道西武ライオンズとのコラボ企画もあり、地域で盛り上げようという気運があるようです。

丁寧な描写

例えば、ファーストシーズン9話。高尾山の山頂で、二人でお弁当を食べるシーン。

あおいちゃんが富士山を眺めながら、ふと穏やかな表情を見せたあと、気恥ずかしくてずっと渡せなかったムササビのキーホルダーを、ひなたちゃんに渡すことができる、という流れ。

これ、ほんの20秒位のものですが、ファーストシーズンは1話3分しかないんです。そこにこのシーンを入れるのは、すごく勇気がいることだと思うんですよ。ロケで撮った写真や資料から、見栄えのする食事や、きれいな景色を入れることも出来たはず。それを、あおいちゃんの感謝の気持ちや、肩の力を抜いて素直に渡すことが出来たという、微妙な心情を描写することに費やしている。スタッフの作品への愛が感じられます。

同じくファーストシーズン11話では、ほんのちょっとだけ、ひなたちゃんの、あおいちゃんへの気持ちが描かれます。厳しい時間制限のある中でも、メインテーマであるこの大事なシーンをちゃんと入れてあるところが、本当に丁寧で、それが、このアニメを単に友達と楽しく登山するだけのものにせず、作品全体を暖かいものにしているんです。

ヤマノススメを観て、自分も山に登ってきましたっていうブログなんかを読むと、単に登山が楽しそうだからというだけじゃなくて、あおいちゃん達と一緒に登ってる気分を味わいたいからじゃないかと思うんです。それは、詳細なロケや、登山のリアルな描写だけでなく、登場人物の心情を丁寧に描くことで、より深く世界観を生み出すことが出来ているからこそのものではないでしょうか。

山へ行こう!

そんなわけで、作中に出てきた山のうち、近場の山に行って実際に登山してみました。登ったのは、マンガ版に出てきた鎌倉の大平山と、ファーストシーズンの高尾山。後日、別エントリーにて書いていきたいと思いますが、とっても楽しかった。普段、休みの日には近場のお店くらいしか行かないので、自然の中に入っていく感覚は久しぶり。

初の登山である大平山は159.2mの低山。ここでの経験から、サポーターや登山靴を購入して足回りを固めました。おかげで高尾山は楽に登れたので、次は登山用のザックがほしいところ。コッヘル買って、山頂でコーヒーやら山ご飯やら食べたいし、いつかテント泊もして星を眺めたい。無理のない範囲でなら、雨の登山も楽しそう。

やりたいこといっぱいでワクワクします。43歳の出不精のおっさんをここまで変えるヤマノススメ、みなさんにもぜひ楽しんでいただきたいと思います。

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ファーストシーズンは新装版が出ています。まずはここから。

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